節分の豆まき

2006年2月3日 日常
 私が小さい頃には、祖父のあとについていって、升に入った豆を
「鬼はぁ外ぉ!福はぁ内ぃ!鬼はぁ外ぉ!鬼はぁ外ぉ!」
と、それはそれは大きな声でやったものですが、祖父が亡くなってからというもの、というか時代のせいなのかもしれませんが、豆まきもどこか簡素になりつつあるなと感じた次第です。

 今日も豆まきをしたのですが、父親から
「片付けるの大変だから、まくんじゃなくてすみのほうに置いとけばいいよ。」
などと言われたものですから、最初からちょっと「え?それでいいの?」という思いをしました。

 しかしながら、私はというと手に軽く豆をつまんで
「鬼はぁ外ぉ!福はぁ内ぃ!鬼はぁ外ぉ!鬼はぁ外ぉ!」
と、豪快に投げまくったわけです。もちろん父には内緒です。

 ところで、子どものころの豆まきが楽しみだった要因のひとつは、豆まきを手伝うと、自分の割り当ての升に祖父が小遣いを入れてくれることが大きかったなと思います。だから、子ども心に一所懸命声をあげて豆を投げていた思い出があります。

 たしかに大量に豆をまくと、その後片付けがとても大変で、半年たっても床に豆が落ちていることもしばしばなのですが、もしも自分が親となり、子どもと豆まきをするのであれば、祖父と一緒にやったように鬼が逃げ出すぐらいの勢いで豆まきをしたい。そう感じる節分でした。

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