こわいもの夜話

私が小学生から中学生の時、ちまたでは妖怪というか心霊のブームがあり(現在も夏場の風物詩である)、それこそ肝っ玉の小さな私はテレビでその手の番組があるたびに、目を瞑って耳を両手で防ぎ、なんとか見ないようにとがんばっていたのでした。正直、今思い出しても普通に怖かった記憶がある。

齢を重ねると、怖いもの見たさという特殊な心理状態が生まれて、ちょっと見てしまい後悔したりする。
正直心霊とかは今現在でも苦手なもののひとつである。

では本題に。

ふと、その時に最も恐れていたのはなんだろうかと考えた時に、「口裂け女」が脳裏に浮んだ。知ってる人もいるかとは思う。
ふらっとマスクをした女の人が「私ってきれい？」と尋ねてきて、下手に答えるとマスクをはずして、その耳まで裂けた口をバックリと開けて襲いかかるというあれである。ちなみに確かべっこう飴が好物で、それで気をそらしている間に逃げるというものだったような気がする。あと住所に3が多い地域に出没しやすいとか聞いた記憶がある。

当時はまじで怖かった。口裂け女は本当にいるものだと信じ、帰宅時にはガクブルしながら歩いていた。情報の出何処は忘れた。