夜もおちつき、コンビニでの作業も一息ついた頃だった。

常連の女のお客さんが買い物をし、カゴに品物を入れてレジ作業をしようとしたその時だ。

自動ドアが開き、若いお兄さんが入ってきた。
入るなり、レジであるこっちのほうをみて何かいらいらした様子でなにかをしゃべっているが、レジ作業中でよく聞こえない。

(うわ、なんかいやな客だなぁ・・・)
と思うのも無理はない。彼の服には傷がいたるところにあり、顔にも多くの傷があったのだ。まるで喧嘩でもしてきたかのような。

一部きこえたのは「なんだ、あいついねぇのかよ。」というもので意味はまるで不明だ。

レジにいた常連さんも怪訝な顔で彼をチラッと見た。自分はというと微妙にいやな汗をかいていた。顔ははっきりいってひきつっている状態。

ここのバイトで7年目になり、一年に一人か二人はなんか怖いお客さんが来るのだが、なんか誰か刺しそうな雰囲気・・・。

彼はホットの缶コーヒーとなにか食べるもの(動揺してて覚えてない)を持ってきた。
すると、
「なぁアンタ、なにか最近いいことあった?。」
と突然聞いてきたのだ。怒りと笑みの中間のような表情で・・・。

もう自分はもうドギマギしてたので、
「いや、全然ないッスねぇ・・。」
と答えると、彼はなにかいやなことがあったらしく、そのことを何か言っていたのだが聞き取れなかった。

はっきりいって、あんなに怒りに満ちたオーラを出しているお客さんははじめてかもって、いうじゃな〜い。

私実は・・・小心物でからぁ!切腹!!

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