祖父の命日

2005年1月22日 日常
今日は祖父の命日でした。
大学入学直前であったのを思い出します。

その日は高校へ行って、帰ってくると祖父が夕食時に調子悪くなり、病院へ連れて行くという話になり、ボクは車の後部座席で祖父の手を取りながら、近くの大きな病院へと同行しました。
時たま病状が悪化することもその頃頻繁になっていたので、診てもらえばまた治るだろうとばかり思っていました。

数十分後、病院の1Fで祖父が危篤であることを知らされたとき、頭が真っ白になりました。数分も経たないうちに親族の人たちがかけつけ、祖父の横になっている病室の周りは人でいっぱいになりました。

「○○(祖父の名前)さんがんばって!」親戚のおばさんはじめみなが声をかけています。家族はみな祖父の周りに行き、手を取って何かを叫んでいます。

ボクは怖くて近寄れませんでした。ただ横たわっているだけの祖父を目前にして、なんともいえない気持ちになり、一度祖父の手をさわることしかできませんでした。

そして、心臓が停止し、電気ショックしましたが、処置のかいなく祖父はいなくなってしまいました。

その後、夜は明けて通夜と式が行われました。数日後、天皇からもらえるという立派な賞状と勲章のようなものが届けられ、そのとき祖父はとても立派な人生を過ごしてきたのだと、敬意の念を持たずにはいられませんでした。

ボクは祖父みたいに立派な人生を歩めるだろうか。人に感謝され胸をはって生きることが出来るだろうか。ボクの名前には祖父の名からもらった漢字が在る。それに恥じぬ生き方を心がけていきたい。

コメント